新サービスは仕組み化で活用!利用者満足に繋がるエビデンスのある介護を提供
- 課題
- 職員の定着
- 教育システムが不十分
- 解決策
- 効率よく学べる医療教育の提供
- 新ツールを活用するための仕組み化
- 指導者側の知識習得
- 効果
- 医療知識を生かそうとする職員の意識の変化
- エビデンスのある介護サービスの提供
- 研修管理工数の軽減
導入に至るまで
ーDスタは何で知りましたか
もともとドクターメイトのオンコール代行を利用していて、その流れでDスタのお話を聞きました。
世の中には介護研修のeラーニングがあることは知っていましたが、実際効果があるのかという疑問と、学ぶことを仕組み化しないと職員が見なくなってしまいそうだと思っていました。
だからこそ、導入するなら活用できる仕組みをしっかり作るのが大事だと考えていました。
以前には他のサービスを聞いたこともありましたが、ドクターメイトにはすでに協力いただいている中でサポートがしっかりしていることはわかっていたのでDスタを検討してみることにしました。
ーDスタを導入する前の課題を教えてください
課題の1つとして、新しい職員が定着しないということがありました。
学びの機会やスキルアップ支援が大切なのではないかと思い、これまでもスキルアップの研修はやっていました。しかし、業務時間後に研修を行なっていたため、主婦の方をはじめとした職員の受講負担が大きくなっていました。
介護の現場は常に忙しい一方で、もっと学びたい、けれども学ぶ時間を確保できないという悩みはよく耳にしていましたが、Dスタであれば個人で時間を調整しやすく仕組み化できると思い導入を決意しました。
Dスタ導入を決めた理由はもう1つあります。それは企業ブランディングができ、人材確保に繋がるのではないかと考えたからです。介護業界全体が人材不足の中、職員が集まる仕組みを作ることは事業継続をする上で重要な課題です。Dスタのようなeラーニングを導入しているなど、きちんとした教育ツールを用意していることは企業ブランディングにとってプラスになり、学ぶ環境があることが求職者にとっても魅力になると思います。
組織価値を高める手段としても、ドクターメイトの導入は有意義だと思っています。
ー医療教育の重要性はどう考えられていますか
介護の現場でも、医療的なエビデンスは必要です。経験からわかることもたくさんありますが、やはり重要なのはエビデンスで語ることだと思います。
私は理学療法士だったのですが、実習生への育成も踏まえて教育について学んでいました。若手が育っていかないといけない状況で、必要なのは「指導側が学ぶこと」です。
全職員が医療知識を学び、実際の介護ケアや新人向けのOJTに生かしていくことができれば、エビデンスのある介護を提供することで利用者の満足に繋がりますし、職員も安心してケアに取り組めるのではないかと思います。
導入後の変化
ー導入に向けて準備していたことを教えてください
導入に際して、各施設の管理者にはDスタを見る時間を確保するルール設定をお願いしていました。
全職員が同じ時間に見るというのは難しいので、夜勤がある人なら手が空きやすい時間に設定したり、日勤帯なら最初か終わりに視聴時間を設けたりしました。
さらに、職員には20代から70代までとさまざまな年代の方がいるので、全員が使い方がわかり、使えるようにするためにドクターメイトが職員向けに説明会を開いてくれました。
しかし、どうしてもそれだけでは足りない部分もありましたので、もらったマニュアルをさらに簡単なフローに落とし込んで、それを見れば誰でもアクセスできるというようなものを作りました。
個人のスマホからもアクセスできるようにしたかったので、Wi-Fi環境の見直しもしました。Dスタの導入とは別にICT化を進めていたところだったので、丁度よかったです。
ー導入直後の職員の皆様の反応を教えてください
5分くらいの短い動画なので、「集中して見ることができてありがたい」という声はあがっています。短い時間なので、自分の好きな時間を見つけて短時間で集中してみるということが喜ばれていることに加えて、やはり長い時間の視聴は大変だと思います。
ー導入後3ヶ月目ですが、職員の皆様に変化はありましたか?
動画を見た上で、「現場でこういう場合どうしたらいいか」というような質問があがるようになりました。知識を入れることは大切ですが、もっと大切なのは現場で知識を生かすことだと思います。動画で見たことを、職員達が自ら実践で生かそうとしているからこそ質問が生まれてくるんだと思うので、嬉しい変化です。
ー管理側として、Dスタを導入後に感じた変化はありましたか?
管理者としては、Dスタは各職員がどこまで動画を視聴したのかなど進捗管理ができるのが便利です。
これまでは法定研修を実施後に紙で進捗管理をしており、それをまとめて本部に送る、という複雑な事務処理をしていました。
Dスタはウェブ上で一括管理できるので、事務にかかっていた手間が減り楽になりました。
以前は外部に委託して法定研修を受けてもらっていたのですが、勤務後の研修だったので時間も遅いですし、全部時間外勤務として賃金も発生していました。
その点Dスタは5分10分ほどの動画ですし、職員の手が空いた時間で見ることができます。
職員にとっては時間の有効活用ができますし、経営観点からしても研修時の残業代の削減にもつながりました。
ー皆さんが順調にDスタを活用されていますが、その要因は何にあると思いますか?
施設長だけが納得してeラーニングを導入しても、なかなか現場の理解を得られないのではないかと思います。リーダーをはじめとした役職を持っている職員に、まず介護医療の知識や教育機会の重要性について理解し納得してもらい、そこから現場全体に落とし込むことで、職員皆が学ぶことに前向きになってもらえるのではないかと思います。
ー最後にDスタの導入を検討されている施設様にコメントをいただきたいです
常に忙しい介護施設にとって、新しいツールの導入というのは失敗やうまくいかないことが普通にあると思っています。そこで諦めると、ツールの真の価値がわからないままになってしまうことになります。
大切なことは、うまく使えるような仕組みを自ら作り上げていくことだと思っています。
新しいサービスやツールを組み込んでいくことで、生産性が上がり、結果的にいい介護サービスがご利用者様に提供できると思います。
また、業務の効率化が進めば、職員にとって安心して働ける職場作りにも繋がり、人材不足という経営課題の解決策にもなります。Dスタのような新ツールの導入に際しては懸念部分がたくさんあると思いますが、乗り越えた先に大きなメリットがあることを考えてほしいなと思います。
ーありがとうございました。